初期症状を感じたら・・・
夏のような風の日に
今日もこのまま夏になってしまうんじゃないかと思わせるいい天気の中、
今回も何かのご縁でこのブログにたどり着いていただきまして
本当にありがとうございます。
そういえば先日、通勤電車で目の前に立ってた年配の男性が発作で倒れて、
一番近い人も誰もその人を助けない、少し離れた私が緊急ボタンを押し、
その人を助けることに…。
たぶんみんな、どうしたらいいかわからないから何もしないんだろうけど、
とりあえず寄り添うくらいしてもいいんじゃないの?なんて思った
ある暑い日の出来事でした。
さて、前回はうつ病の初期症状について、自分の経験からご紹介させて頂きましたが、
今回は初期症状に気づいた時の、お世話になるべき病院選びや先生との相性について、
自分の経験を中心にご紹介させていただきます。
病院選びの難しさ
同じうつ病で苦しんでおられる方とお話をするとき、必ずどこの病院のお世話に
なっているかということが話題になることが多いんですが、総じて皆さん、
数か所の病院を転々とし、そして現在の病院もあまり満足していないということが
多いようです。それだけ心療内科、精神科の選び方って、とても難しいと思うん
ですよね。ではなぜ難しいかと言うと…
- 人に相談しにくい病気なので、「いい心療内科、知らない?」なんて聞けない。
- もし聞いた人がいい病院を知ってても、病気を隠していたら教えてくれない。
- 先生との相性は他の科より大事だが、診察してみないと分からない。
- 遠くにいい病院があっても、部屋から出れない状態の時には通いにくい。
このように、風邪をひいてお世話になる内科のように、子供の頃からみんながお世話に
なるわけでもないし、かかりつけの病院があるわけでもないし、
自分の中にいい心療内科を選ぶ基準があるわけでもない。
ではどんな病院を選べばいいのでしょうかを、私の経験からご紹介します。
いい病院、私の場合
私は現在、6年間通っている病院にお世話になってまして、まだ一度も病院を変えて
いません。それだけ現在通っている病院に満足しています。そしてもちろん先生にも
満足しています。こんな満足できる病院に巡り合えたのは、まさしく運としか
言いようがありません。ではなぜこの病院を選んだかというと・・・
- 自宅から一番近い病院ではなかったが、ほどほど近かった。
- 規模の大きくない、比較的新しい個人経営の病院だった。
- インターネットで見たHPに、患者さんのことを考えている文章が多かった。
- 先生の講演会や論文の内容を見て、自分に合っていると思った。
- 病院の内装の写真を見て、落ち着ける雰囲気だった・・・etc.
結果的には自分の選び方は自分にとって正解で、今でも何の不安もなくお世話に
なっています。しかし心療内科の場合、みなさんそれぞれ症状が違うので、
この基準は人それぞれですね。何かの参考になればと思い、書き出してみました。
病院選びで、大切なこと
では、実際に病院に通い始めて、どんなことに満足しているかというと・・・
- 先生が症状のことだけではなく、生活の悩みなどもよく聞いてくれる。
- 先生の治療方針が、自分の考えと合っている。
- 自分の症状により、こまめに薬を変更してくれる。
- 複雑な手続きなど、受付の方がゆっくりと説明してくれる。
- 待合室の雰囲気がとても静かで、落ち着いて待つことができる・・・etc.
この中で一番大きな満足の要素は、やはり一番最初の
「先生が自分の話をよく聞いてくれる」
ということになるでしょう。
心療内科の治療というのは、内科のように注射を打ったりするわけではなく、
話を聞いてもらうのが治療だと言えるでしょう。これが疎かな病院の満足度が高く
なることはありません。自分が言いたいことを先生は理解しようとしてくれているか?
それに対する答えを伝えようとしてくれているか?。落ち着いて話しをできるような
雰囲気づくりをしてくれているか?あたりが合格点の病院は、ある程度どなたに
とっても満足度が高い病院と言えるのではないでしょうか?
病院選びの大切さ
うつ病の治療には、長時間かかる場合もよくあるようです。長期間、お付き合いする
病院ですから、他人任せにするのではなく、自分の目で判断し、自分自身で決めて
納得するすることが、一番大事な第一歩になります。そしてもし合わないなと思ったら
遠慮なく病院を変えましょう。合わない病院で治療を受ける時間の分だけ、回復も
遅れるというものです。
繰り返しになりますが、病院選びはうつ病と闘っていくための一番大事な要素の
一つになります。また、いい病院というのは、人によって違うものです。
運も味方につけて、
自分に合った先生に巡り合えますよう、お祈りしてます。
それではまた次回・・・
今回も最後までお付き合いいただきまして、ありがとうございました。