もう一度、陽の当たる場所へ

人生半ばでうつ病を発症し現在治療中の-すなふきん-です。自らの体験を中心に「治療」「回復」「就労」「自立」の面から振り返りながら、全快への道のりを同じ悩みを持つ方々と一緒に、それぞれが目標とする「陽の当たる場所」を目指していきます。

「食べる楽しみがなくなってきたら、それはうつ病のサインかも・・・」うつ病のサインに気づいたら、早めに対策してください

  今回もこのブログにたどり着いていただきまして

      本当にありがとうございます。

騒がしい世の中を憂う余裕がない

世間では参議院選挙が公示され、老後資金2000万円問題で騒がしいですが、

うつ病に苦しめられている皆さんも私も、それどころじゃないというか、まずは

  目の前のこの苦しみ、不安を何とかしてくれ・・・

と言いたいですよね。

 

体調が悪く仕事もできなければ、選挙も老後資金も自分には関係ないことのように

思えてきます。

(本当はすごく関係してることは頭では分かってるんですが、周囲のことに頭が回らない

というか、見て見ぬふりをしていたいというか…)。

 

でもやっぱり一番大切なのは目の前の自分、とりあえず健康じゃなければ行動も

できないですし、ちゃんとした判断もできないので、

      お互い、少しでも体調を改善することから始めましょう。

物事への興味を失うこと=生きがいを失うこと

さて前回はうつ病になると「物事への興味がなくなる」という症状について

取り上げましたが、これは生きていくうえでの原動力として本当につらいことです。

簡単に言えば「生きがい」とか「楽しみ」とかを失うことになります。

 

それは人によってはスポーツだったり、芸術だったり、読書だったり・・・、人によって

いろいろな「生きがい」や「楽しみ」があることでしょう。

しかし今回取り上げるのは、生き物として生きていくうえで根源的な欲求である

「食べること」についてです。

うつ病なんて「カッコ悪い」

うつ病を自覚する少し前くらいから、食欲が極端に落ち、普通に仕事しているときでも

朝昼抜きなんて時期は普通にありました。でもそのとき・・・

    「あ!これはうつ病のサインだ!」

なんて気の利いた思いつきはまったくありませんでした。ストレスによる一時的な

食欲不振だと放置していたのが間違いのもとでした。

また自分がストレスで食欲不振になっていることを誰にも相談できませんでした。

もともと我慢強いタイプなので、少々のことでは弱音は吐かないほうだと思いますが、

かなり辛い状況になっても

     「弱音を吐くのはカッコ悪い」

という気持ちが早めの対処を邪魔してしまい、限界まで我慢した結果、症状を悪化

させてしまいました。

砂を噛むような味わい

さて、うつ病によって奪われる食欲とは、どんな感じでしょう。私の体験を基にして

お伝えしたいと思いますので、参考にしていただけたらと思います。

  • 不安で胸がむかむか、吐き気があり、お腹が空かない
  • 今まで好きだったものを、食べたいと思わない
  • 食事できたとしても、砂を噛むような感じで味を感じれない
  • 極端に甘いものが食べたくなり、際限なく食べてしまう
  • 食べることに罪悪感がある
  • 1日食べなくても平気になる

どの症状も辛いですが、私が一番辛かったのは

      「食べ物の味がしない・・・」

という症状でした。

せっかく食事をしてみようかと思っても、食べたものの味がしないと、食べることの

楽しさをまったく感じれなくて、また食べたいという感情にはなれず、よってさらに

食事から遠ざかるといった悪循環になりました。

この結果、生活パターンは不規則になり、体力も落ちるので、すべてのことに対する

意欲がなくなっていきます。きちんと食事が採れていないことにより、睡眠にも

仕事にも生活にも影響が出てきてしまうのです。

 

うつ病初期の段階にある方々には、こうしたサインに気づいたらぜひ病院に行ったり、

ストレスから離れしっかりとした休養を取るなどして、早め早めの対策

ぜひしていただきたいと思います。

私のような辛い体験をしないためにも、私の体験が誰かの健康のためになりますよう

祈っています。

 

   今回も最後までお付き合いいただきまして、

     本当にありがとうございました。

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