もう一度、陽の当たる場所へ

人生半ばでうつ病を発症し現在治療中の-すなふきん-です。自らの体験を中心に「治療」「回復」「就労」「自立」の面から振り返りながら、全快への道のりを同じ悩みを持つ方々と一緒に、それぞれが目標とする「陽の当たる場所」を目指していきます。

静かに忍び寄る「うつ病」

ご縁に感謝します

今回も何かのご縁でこのブログにたどり着いていただいた皆さんに感謝します。

このブログは自分自身のうつ病」をテーマに、同じ悩みで苦しんでおられる

方々や、うつ病で悩んでいらっしゃる方をサポートしているご家族や友人、

そして会社の同僚、さらにはうつ病とは縁がないけど、うつ病について理解したいと

思ってらっしゃる方々に向けて発信し、少しでもうつ病の方々の助けになればとの

想いで立ち上げました。前回に引き続き、どうぞよろしくお願いします。

症状の発症

さて今回は、うつ病の発症とその原因や症状について書いてみたいと思います。

私は前回でもご紹介した通り、6年前にうつ病を発症し治療を開始しました。

そのきっかけは、職場の長時間労働と仕事の結果へのプレッシャー、そして家庭の大き

な問題でした。不眠、拒食、めまいなどの症状が現れはじめ、これ以上の就労継続は

不可能と判断し退職、ただこの時はまだ自分がうつ病だという自覚もなく

よくあるストレスによる不眠や食欲不振だと思っていました。

うつ病の診断

そんな中、雇用保険の手続きの関係でハローワークに行ったとき、退職理由を聞かれ

不眠や拒食などの健康不良によるものだと説明したところ、心療内科に行って今後の

就労が可能かどうか診断書をもらってくるよう指示され、初めて心療内科に行くことに

なりました。昔から比較的健康だったため、病院には縁遠い生活をしていたので、

まさか自分が心療内科に行くことになるなんて思いもしなかったですし、自分の中でも

少し抵抗感さえありました。しかし心療内科では診断書をもらうだけどころか、

重度のうつ病だと診断を受けてしまいました。初めはこの診断がショックで

仕方ありませんでした。うつ病なんて自分には縁のない病気だと思っていたからです。

しかしこの時から、うつ病との付き合いが始まってしまいました。

うつ病は突然やってくるわけではない

いま思えば、うつ病と診断を受けるずいぶん前から同じような症状があったような

気がします。ただその不眠や拒食、めまいなどは、一時的なストレスからくるもので、

時間が経てば治っていくものだと思い放置して生活していました。またうつ病という

病気の名前すら頭の片隅にもなく、自分にはまったく関係ない病気だと思って

いました。

うつ病は風邪のように熱や咳が出て、風邪にかかったことが分かるような、

症状のはっきりした病気ではありません。まるで足音を立てない泥棒のように、

対処しなければ静かに確実に進行していく病気です。

    「今日からうつ病にかかりました」

といった部類の病気ではないということです。

変化の早期発見が鍵

ですから、今までにない何かのストレスを感じた時、普段はない不眠や摂食障害

不安感などに襲われたら、

     「いつかよくなるだろう・・・」

ではなく、症状かかなり軽いうちは・・・

・ストレスから離れる

・静かな場所で休養する

・好きなことをしてストレス発散する

などの対処を出来るだけ早くしてください。

さらに症状が深刻な場合は、出来るだけ早く心療内科で相談し対処してください。

早い段階での症状の発見が、症状の進行を食い止めるのに有効だと感じました。

プライドを捨てる勇気

私はうつ病を患わっている自分を受け入れるのに、ずいぶんと時間がかかったため、

治療に至るまでかなりの時間がかかってしまいました。その結果、症状はどんどん

悪化していき、また私自身がうつ病という響きに対して、ネガティブなイメージ

持っていたがために、治療にたどり着くまでにかなりの時間がかかってしまうことと

なってしまいました。そこには・・・

「自分がうつ病であるわけがない」

「自分がうつ病なんて誰にも言えない」

という無意味なプライドが働いていました。一日も早い治療開始をするために、

みなさんはそのようなプライドを捨て、心身の変化を見過ごさず、休養する勇気を

持って下さい。

自分の幸せを願う大切な家族や友人のために、そして何より大切な人生の時間を

無駄にしないために・・・。そして一緒に「もう一度、陽の当たる場所へ」

歩んでいきましょう。

 

今回も最後までお付き合いいただき、ありがとうございました。

 

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